「イノベーションのジレンマ」を読んで記憶に刻み込みたい部分をブログに書いてみた

 今回はイノベーションのジレンマ(クレイトン・クリステンセン著、 翔泳社)を読んで特に良かったと思った部分をブログに書きます。

 本書では、大企業が、大企業ゆえに滅んでいく理由を解説しています。

 経営者やビジネスマンにとっては有名な一冊です。

 なお、以下は本書を読んで学んだことを私のフィルターを通して書いた文書なので、本書が伝えたいことを正確に知りたい場合は、実際に本を手にとって読んでいただきたいと思います。

イノベーションのジレンマ

 大企業は、より合理的に、確実に収益を上げられる経営をすればするほど滅びます。

 その滅びの原因は、イノベーション(技術革新)です。

 大企業は、イノベーションが起きたときに、自分たちを大企業にした既存事業を簡単に手放すことができず、既存事業と技術革新により生まれた新規事業との間で板挟みになり、どっちつかずの状態(ジレンマ)に陥り、新規事業の方で競争力を発揮することができずに、既存の事業の衰退とともに滅びます。

 イノベーションのジレンマの犠牲となった代表的企業は、世界で初めて写真フィルムを発売したカメラメーカーの「コダック」です。

 コダックは、アナログ写真事業での大きすぎる成功のために、カメラのデジタル化の方向で競争力を発揮できずに、フィルム市場の衰退に伴い2012年に倒産しました。

 イノベーションのジレンマで大企業が滅ぶ原因は以下のものです。

  • 大企業に収益をもたらしている既存事業の顧客は、既存事業の製品のバージョンアップを望むため、大企業を新規事業の開拓に向かわせず、既存事業の革新に向かわせる。
  • 大企業は、新技術があっても既存の顧客に販売できるように採用して改良しようとする。
  • 大企業は、新しい技術を既に確立されている市場に押し込もうとする。しかし、成功する新規参入企業は、新しい技術が評価される新しい市場を見つける。
  • 大企業の構成員は、結果を出して社内で自分の地位を高めるために、企業に収益をもたらす既存事業の顧客サービスに努める。経営者が企業を全く別の方向に導こうと試みても、競争環境の中で生き残ることに順応した企業では、その試みは、顧客を重視する人材やプロセスの力によって拒絶される。
  • 企業が依存する資源を提供するのが顧客であるがゆえに、企業の行動を決定するのは、経営者ではなく顧客となる(企業の進路を決めるのは、組織内の経営者ではなく、組織の外部の力である。生き残るために人材とシステムを編成した企業においては、経営者の真の役割は象徴的な存在であることにすぎなくなる)。
  • 企業が大きくなり成功するようになると、新しい市場に早い段階で参入するときに、その参入根拠を集めることが難しくなる。
  • 大企業の行動プロセスは一貫性を保つため、基本的に変化しない。変更が必要なときは、厳しく管理された手順にしたがって変更する。大企業が価値を生み出すプロセスそのものが変化を拒む。

 このような理由から、大企業であればあるほど、イノベーションが起きたときに市場の変化に素早く対応できず、既存の事業とともに衰退していくことを本書は説明しています。

 以下は私の独り言です。

 イノベーションのジレンマが当てはまる例として、例えば、「デジカメ・電子辞書・音楽プレーヤー→スマホ・Iphone」、「音楽CD→音楽ダウンロードサービス」があげられます。

 上記の製品、サービスについては、既存の企業が倒産していないにしても、市場は完全に入れ替わってしまっています。

 本についても、書籍の電子化により、ここ数年で私の近所の大型書店が2店舗つぶれています。

 とはいえ、まだまだ書店は町にたくさんありますが、電子書籍の方が便利なことを考えれば、今後、デジタルネイティブ世代が社会の中心となる頃には、紙の本は淘汰はされ、町に書店はほとんどなくなっているのではないでしょうか。

 映画やドラマのレンタルについては、作品ラインナップや料金をみても、TSUTAYAやゲオなどの店舗型サービスが動画配信サービスより優れていますが、将来、動画配信サービスのサービス内容が店舗型サービスと同等クラスに充実する日がくれば、市場シェアが逆転する可能性はあるのではないでしょうか(私としては、それを期待しています。見たいときにすぐにダウンロードして見れる上、返却不要で楽なので…)。

 また、今後、イノベーションのジレンマの犠牲になる可能性がある業界としてタクシー業界があげれらます。

 アメリカでは、アプリでタクシー(ドライバーは一般の人)を手配するウーバーが市場シェアを広げ、タクシー業界を追い込んでいます。

 日本では、タクシー業界を守るためにウーバーが参入できないように頑張っているようですが、経済はより便利な方へと動いていくので、いつか日本でもウーバーがタクシーにとって代わる日くるかもしれません。

 

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