『キレる!脳科学から見た「メカニズム」「対処法」「活用術」』を読んでの学習記録①

 今回は、キレる!脳科学から見た「メカニズム」「対処法」「活用術」(中野信子著、小学館)を読んで、特に勉強になったことをブログに書きます。

 本書は、キレることの必要性などを教えてくれます。

 なお、以下は本書を読んで学んだことを私のフィルターを通して書いた文書なので、本書が伝えたいことを正確に知りたい場合は、実際に本を手にとって読んでいただきたいと思います。

キレるという行為は成功するためにかかせないコミュニケーションスキルである

  • 自分のポジションを築き、成功している人は、怒らない人ではなく、怒るべきときにきちんとキレることができる人です。
  • 怒るべきときに怒らず、つまりキレないで、その怒りをため込むのではなく、上手にキレることで、多くの人の心をつかみ、自分の立場を手に入れています。
  • キレるという行為は、上手に使うことで、人間関係において自分の居場所を作り、成功するためには欠かせないコミュニケーションのスキルであるといえます。

 本書では、上記のようにキレることの必要性を教えてくれます。

 感情は他人に伝染する性質があります。

(感情が他人に伝染することについては、「 【脳科学】脳は感情を素早く伝達し合う~メンタルが弱い人は他人の負の感情の影響を受ける~ 」の記事で詳しく説明しています)

 キレる行為は、激しい感情を周囲にまき散らすので、感情の伝染力が高く、他人の心を効果的に揺さぶります。

 このため、キレる行為は、周囲に強い影響を与えるので、戦略的に、正当性が伝わるように、怒りを表現してキレないとダメです。

 自分の怒りを晴らしたいとか、目的のない冷静さを失った自分勝手なキレ方をすると、他人を不快にし、「コイツとは関わりたくないな」と思われるなど、他人から敬遠されるダメな人間になりますので気を付けましょう。

 ちなみに、キレると脳内から快楽物質であるドーパミンが分泌され、快感を得られます。

 キレるのが快感で癖(ドーパミン中毒)になっているダメ人間も結構いるので、戦略的にキレている人なのか、だたのドーパミン中毒者なのかを見極める目を持ちましょう。

(キレる快感については、「【脳科学】人を責める快楽」の記事で詳しく説明しています)

いい人は2種類に分類される ~「尊敬できるいい人」と「都合のいい人」~

  • いい人には2種類います。いい人として他人から信頼される「尊敬できるいい人」。もう一つは、いい人として搾取される「都合のいい人」です。
  • 「都合のいい人」はキレることはありません。怒らず、人当たりは良いので、なんとなく人が寄ってくるように見えますが、本当に困ったときには役に立たないのでむしろ軽蔑されてしまいます。
  • 「尊敬できるいい人」は、部下が間違っているときには、「それは間違っている」と厳しく叱ってくれる人です。いざという時には、断固として、自分の意見を通せる人です。キレの根本にある怒りが、周囲の人たちが共感、同調できるものであるから、説得力につながり、信頼されるのです。

 本書では、上記のとおり、いい人には「尊敬できるいい人」と「都合のいい人」の2種類がいると説明します。

 必ずしも、優しくて、いつも笑顔で、怒らない人が〝いい人″ではないということです。

 不当な扱いを受けてもキレることができない人や、無理難題を押し付けられても抵抗することなくニコニコ応じてしまうという人は、「都合のいい人」であり、ほめられたものではありません。

 「都合のいい人」は、カモにされ、時間や労力を搾取されたり、その搾取の悪循環に他人を巻き込んだりします。

 「都合にいい人」は、自分も含め、誰も幸せにしません。

 不当に扱われたときは、正当な怒りをぶつけ、自分を守るキレができる人である必要があります。

 言うべきときには言う人であることを見せていくことが大切です。

言い返さない人はいじめの対象になりやすい

  • いじめの対象になりやすい人は、おとなしくて言い返さない人です。
  • 最初はいじり行為でも、やった相手はやられた人の反応を見ています。反撃してこないと思うと、いじりやからかいはエスカレートし、やがていじめになっていきます。
  • ひたすら黙って耐えて、最後に自分の命を絶ってしまうよりも、はるかにキレたほうがよいはずです。
  • 〝感情的にキレる″のではなく、自分の感情をきちんと表現し、〝守るためにキレる″ことを学んでほしいのです。

 本書では、上記のように、自分を守るためにキレる必要性を説きます。

 学校に限らず、社会でもいじめはあります。

 いじめに至らずとも、ぞんざいに扱われる人がいます。

 いじめられる人、ぞんざいに扱われる人に共通するのは、言い返さない・キレない・怒らないという点です。

 抵抗しないことで、相手の責める快楽を加速させて、どんどん相手の悪いところが引き出されていきます。

 怒るべきところで怒れない人は、「いい人」ではなく「弱い人」です。

相手に踏み込まれたくない領域をきちんと示す

  • 相手が強い態度に出たときに、自分が一歩引けば、相手も引いてくれて丸く収まるというのは勘違いです。
  • 支配力が強い人は、相手が引いたら、引いただけその領域を奪ってもよいと思ってしまうのです。つまり、引けば引くほど自分の領域が狭くなっていきます。
  • 自分の誠意を差し出せば、相手は黙ってくれると思ったら、それが逆効果のときもあります。何か言えば、なんでも差し出してくれる人だと思われるだけです。
  • 「こいつは支配するのが難しそうだ」と思わせる線引きをきちんと見せるスキルを培ってほしいと思います。

 本書では、上記のように、相手が強い態度に出たときに、誠意を差し出せば、その誠意が逆に自分を追い込むことがあると説明します。

 ここで、ギバーとテイカーの話をします。

 ペンシルバニア大学ウォートン・スクール教授のアダム・グラントが「倫理的なビジネスや利他的な行動は成功につながるのか」というテーマで研究を重ね、成功する人の属性について次のように語っています( ※成功者の属性を順位付けすると、一位ギバー、二位 マッチャー ・ テイカー 、三位ギバーとなります) 。

  • 成功という尺度で見たとき、最下位にいるのはギバー(与える人)である。ところが、トップにいるのもギバーである。ギバーは成功に最も近い位置と最も遠い位置の双方にいる。
  • マッチャー(与えることと、受け取ることのバランスをとろうとするタイプ)と、テイカー(与えるより多くを受け取ろうとするタイプ)は中間に位置する。
  • 勝者になるギバーと敗者になるギバーの違いは偶然によるものではない。あまりにも利他的なギバーは人を助けるために自らを消耗し、テイカーに付け込まれ、成功からほど遠い業績しかあげられない。

 今回の話でいうと、強い態度で出た相手がギバーであれば、誠意を見せれば、その誠意に答えて攻撃をやめたり、譲歩してくれたりするでしょう。

 しかし、その誠意を見せた相手がテイカーだったら、「こいつは支配しやいヤツだ」「何を言ってもいいヤツだ」と軽んじられて、今後の搾取対象としてロックオンされるでしょう。

 相手がテイカーかどうかを見極めることが大切です。

 テイカーであれば、誠意や優しさのある対応をしてはいけません。

 テイカーに対しては、塩対応をしていくことが重要になります。

続きは次の記事で

 本書は、勉強になることが多いので、1つの記事でまとめられませんでした。

 続きは、次回の記事で書きます。

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