『キレる!脳科学から見た「メカニズム」「対処法」「活用術」』を読んでの学習記録②

 キレる!脳科学から見た「メカニズム」「対処法」「活用術」(中野信子著、小学館)を読んで、特に勉強になったことをブログに書きます。

 前回記事の続きになります。

自分に100%従わないと怒りだす人の特徴

  • 自分に対する非難や指摘に対しては、たとえ正当なものであっても許せないタイプの人がいます。
  • プライドが高い人は、リスペクトされている状態がデフォルトであるため、批判や指摘があると「お前は敵だ」という反応をしてしまうのです。
  • 自分に対して100%従ってくれる人は見方、それ以外は全部敵だと思ってしまうのです。99%従う人は0%の人と同じように敵と見なし、攻撃対象になるのです。

 本書では、上記のとおり、自分に100%従わないと怒りだす人がいることについて説明します。

 職場でも、このタイプの上司や先輩はいるものです。

 自分に100%従わないと怒りだす人(または不機嫌になる人)は、仕事の内容ではなく、職場内での面子(メンツ)で生きているためです。

 〝周囲から自分が良く見られているか″〝部下や後輩から尊敬されている態度をとられているか″などが至上命題になっているのです。

妄想性パーソナリティ障害

  • 常に最悪なことしか想像できずヒステリーを起こして、何を言っても不安を止めることができない人は、妄想性パーソナリティ障害(すべての人が自分を攻撃する敵に見える精神病)であることが予想されます。
  • 例えば、「もう少しこうしたら?」と言われたら、「私がバカということですか?」などというような、常に他人が自分を批判していると認知してしまうタイプの人格です。
  • 世の中には、思いもよらないことで「攻撃されている」と思い込んで、不意にこちらに攻撃をしかけてくる人がいるということを知っておく必要があります。

 本書では、上記のように、妄想性パーソナリティ障害について説明します。

 妄想性パーソナリティ障害に至らなくても、悪いことしか想像できず、不安に支配される状況に陥ることは誰しもあると思います。

 そんな時は、自分が妄想性パーソナリティ障害の傾向に陥っていると自覚できるとよいと思います。

 会社の決裁などで、上司の顔色をうかがって「ああ言われたらどうしよう」などと、勝手に自分で不安を作り出して「ああでもない、こうでもない」と右往左往する場合があります。

 不安を妄想することに有益性はありませんので、不安の妄想をやめる努力が必要です。

 不安などのストレスを感じると、理性や思考力をつかさどる脳の前頭前野が機能不全を起こし、理性や思考力が激減するため、現状打破が難しくなります。

〝妬み″の感情強まる条件~「類似性」と「獲得可能性」~

  • 心理学的には、互いの関係において「類似性」と「獲得可能性」が高くなるときに、妬みの感情が強まると言われています。
  • 「類似性」とは、性別・職業・趣味趣向などが、どれくらい似通っているかを示す指標です。自分と同じくらいの立場の人が、自分よりも優れたものを手に入れると、悔しいという感情が生まれやすいと言えます。
  • 「獲得可能性」とは、相手が持っているものに対して、自分もそれらが得られるのではないかという可能性のことです。自分と同等だと思われる人が、自分が手に入れられないものを手に入れ、また自分が届かなかったレベルに相手が届いてしまったときに、うらやましがり、妬みが生じます。

 本書では、上記のように、妬みの感情が強まる条件を説明します。

 会社の同僚が、自分より良い業績を出したり、給料が上がったり、出世したりすると妬みの感情が生まれます。

 これに対し、上司や先輩が出世したりしても妬みの感情は生まれません。

 これは、同僚に対しては、勤続年数が一緒であるとか、年齢が近いといった「類似性」があり、自分も努力次第では同僚と同じくらいの成果を上げられると感じる「獲得可能性」があるため、妬みの感情が生まれると説明付けることができます。

脳は良いことは忘れるが、悪いことは最後まで忘れない

  • 脳は良いことは忘れてしまうのに、悪いことや嫌な経験の記憶は最後まで残ってしまいます。
  • これは人の性質として仕方のないことです。良いことは別に覚えていなくても危険ではないからです。悪いことがあったとか、不利益を被ったということを覚えておかないと、また次も同じ痛い目に合うかもしれません。
  • ネガティブな記憶は残って、強く思い出させるように脳はできているのです。
  • そもそも動物がそうです。痛い経験や危険な経験は本能として記憶され、そこには身を守るために近づかなくなります。人間も動物なので、どうしても嫌な思い出の方を強く覚えているのです。

 本書では、上記のように、人はネガティブな記憶が残るようにできていることを説明します。

 全人類は、本来的にはネガティブ思考ということです。 

 本来的にはネガティブ思考だけれど、ポジティブになろうと努力できる人がポジティブ思考になれるのです。

【私が過去に書いた関連記事】

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キレたもん勝ち

  • キレて、そのまま要求が通ったらラッキーという認知がある人がいます。
  • 駄々をこねれば「はいはい、わかった、わかった」とみんなあきらめることを知っています。
  • 怒ったら得をするという体験をし、その行為を繰り返すのです。

 本書では、上記のとおり、キレる人の特徴を説明します。

 キレやすい人は、キレることで周囲を自分の都合の良いようにコントロールできる体験を繰り返しています。

 キレれることで、他人を自分の都合の良いように動かすことを意図した悪意のあるキレ方をする人はクズです。

 悪意ある人から自分を守るためや、自分が不当な扱いを受けることを防ぐために、戦略的にキレるのは良いですが、相手を支配するためにキレるのは、人格のない人がやることです。

まとめ

 今回は以上になります。

 また、次の記事でお会いしましょう。

今回の記事一覧

『キレる!脳科学から見た「メカニズム」「対処法」「活用術」』を読んでの学習記録①

『キレる!脳科学から見た「メカニズム」「対処法」「活用術」』を読んでの学習記録②

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