「残酷すぎる成功法則」を読んで記憶に刻み込みたい部分をブログに書いてみた

 今回は、残酷すぎる成功法則(エリック バーカー著、飛鳥新社)を読んで、特に勉強になった部分をブログに書きます。

 本書は、世の中の「成功ルール」を検証した全米ベストセラーの本です。

 なお、以下は本書を読んで学んだことを私のフィルターを通して書いた文書なので、本書が伝えたいことを正確に知りたい場合は、実際に本を手にとって読んでいただきたいと思います。

学校で優秀な成績をおさめる資質そのものが、一般社会でホームランヒッターになる資質と相反する

 本書では、学校の優等生が社会でめったにナンバーワンにならない理由を以下のように説明しています。

  • 学校とは、言われたことをきちんとする能力を持つ人に報いる場所であり、学校での成績は、自己規律、まじめさ、従順さを示すのに最適な指標となってる。学校の規律に従い、システムに順応していこうとする人が、学校から報酬を与えてもらい、優等生の地位を得る。
  • 優等生は、良い成績をとるためには、深く理解することより、教師が求める答えを出すことが大事だと知っている。学ぶことではなく、良い点数をとることを自分の仕事と考える「出世第一主義者」に分類される。
  • 学校では、全ての科目で良い点をとるゼネラリストが評価される。学生の情熱や専門的知識はあまり評価しない。
  • 学校には明確なルールがあるが、人生となるとそうでもない。定められた道筋がない社会に出ると、優等生たちはしばしば勢いを失う。

 以下は私が思っていることです。

 仕事において、優等生タイプの人は入社して数年は高い評価を受けると思います。

 上司や先輩から言われたこと実行することについては優秀だからです。

 しかし、仕事の内容がステップアップしていくと、自分で考えて実行する仕事が多くなり、優等生タイプの人は、人から言われた仕事を優秀に実行するという自分の得意分野を生かせなくなり、無能化していきます。

 社会においては、優等生でいることは、長期的にはデメリットになる場合があるので気をつけましょう。

「ふるいにかけられたリーダー」と「ふるいにかけられていないリーダー」

 本書では、リーダーは、正規のコースで昇進を重ね、定石を踏んでものごとに対応し、周囲の期待に応える「ふるいにかけられたリーダー」と、正規のコースを得ずに指導者になった「ふるいにかけられていないリーダー」の2種類に分けられると説明してます。

 「ふるいにかけられたリーダー」は、トップの座に就くまで十分に審査されてきているので、常識的で、伝統的に承認されてきた決定をくだします。手法が常套的なので、個々のリーダー間に大きな差異は見られません。リーダーが及ぼす影響力はさほど大きくありません。

 「ふるいにかけられていないリーダー」は、システムによる審査を経てきていないので、過去に承認された決定をするとは限りません。ルールを度外視して行動します。組織の悪しき信念体系や硬直性を打破し、変革をもたらし、多大なプラスの影響をもたらすことがあります。

 以下は私が思っていることです。

 リーダーの属性を理解できることは有益です。

 自分の上に立つリーダーが「ふるいにかけられたリーダー」なのか「ふるいにかけられていないリーダー」なのかを識別できることで、そのリーダーの趣向をつかむことができ、自分の行動を最適化しやすくなるからです。

 例えば、自分のリーダーが「ふるいにかけられたリーダー」に分類されれば、そのリーダーは保守的または原則的な行動を好むことが分かるので、前例がないアイデアを実行するときは、そこに慎重さをアピールできる要素を加えるなど、立ち回り方を工夫することに頭が回ります。

 逆に、自分のリーダーが「ふるいにかけられていないリーダー」だと分かっていれば、既存の枠組みを壊す動きができる環境に自分がいることに気付けるので、前例にとらわれないアイデアを実行しやすくなります。

上司の機嫌よくさせておければ実際の仕事ぶりはあまり重要ではない

 カルフォルニア大学バークレー校のジェニファー・チャットマン教授は、お世辞が逆効果になる限界点を探る調査をした結果、その限界点は見つからないという結果に行きつきました。

 スタンフォード大学ビジネススクールのジェフェリー・フェファーは「仕事を順調に維持している者、仕事を失った者の双方を調査した結果、次の教訓が得られた。上司を機嫌よくさせておければ、実際の仕事ぶりはあまり重要ではない。また逆に上司の機嫌を損ねたら、どんなに仕事で業績をあげても事態は好転しない」という言葉を残しています。

 以下は私が思っていることです。

 確かに、上司のご機嫌をとれる人は上司から良い評価を得ることができるでしょう。

 人は、理屈でなく、感情で人やものの良し悪しを判断します。

 良い悪いは別として、上司のご機嫌をとる人は評価されやすいということは頭に入れておくべきです。

 ただし、上司に評価されることを主たる目的にして仕事をするのはやめましょう。

 人から評価されることを目的にしてしまうと、行動の動機が内(自分が人から良く思われること)に向いてしまい、実益最大化などの外に向けた動機に基づく行動がとれなくなります。

善人が勝つは間違い 悪は善よりも強いが一般原則

 多くの研究で、情報、経験、人など様々な領域で、悪いもの方が良いものの方よりインパクトが強く、持続効果があることが明らかになっています。

  これは、人の脳が、良い情報より悪い情報を入念に処理するように作られているためです。

 このため、「悪は善よりも強い」が、人の心理現象に当てはまる一般原則になるのです。

 以下は私が思っていることです。

 自分の周囲にいる人を観察してみてください。

 ほぼ全ての人が、不安、恐怖、いら立ち、危険、不平、不満などのネガティブな情報にガンガン食いつき、そのような情報を一番の関心事として情報発信していることと思います。

 良いことは気にならない反面、悪いことは強烈に気にするのが人間です。

 その原因は、自己保存本能(自分の生命を維持させようとする本能)にあります。

 自分の生命を脅かす悪いものを排除するために、脳が悪いものの情報処理に力を入れるのです。

 よって「悪」に敏感に反応してしまうのが人間なのです。

 このことを理解し、自分が生み出す「悪」と他人が発信する「悪」に簡単に支配されないメンタルを獲得する努力をしましょう。

勝者になるギバーと敗者になるギバー

 ペンシルバニア大学ウォートン・スクール教授のアダム・グラントが「倫理的なビジネスや利他的な行動は成功につながるのか」というテーマで研究を重ね、成功する人の属性について次のように語っています( ※成功者の属性を順位付けすると、一位ギバー、二位 マッチャー ・ テイカー 、三位ギバーとなります) 。

  • 成功という尺度で見たとき、最下位にいるのはギバー(与える人)である。驚くことに、トップにいるのもまたギバーである。
  • いつも他者を助けることを優先している人々は、敗者ばかりでなく、勝者の方にも多く登場している。
  • マッチャー(与えることと、受け取ることのバランスをとろうとするタイプ)と、テイカー(与えるより多くを受け取ろうとするタイプ)は中間に位置する。
  • ギバーは成功に最も近い位置と最も遠い位置の双方にいる。
  • 勝者になるギバーと敗者になるギバーの違いは偶然によるものではない。
  • あまりにも利他的なギバーは人を助けるために自らを消耗し、テイカーに付け込まれ、成功からほど遠い業績しかあげられない。

 以下は私が思っていることです。

 良い人間関係を築いたり、社会で成功するために、「まずは自分から他人に与えること」が大切といわれます。

 自己啓発では、人生を豊かにするために、他人に与える人生が推奨されたりします。

 「他人に与える」というマインドは、決して自己啓発やスピリチャル界隈の話ではありません。

 「他人に与える」というマインドは、ビジネスで当然に取り入れられています。

 分かりやすい例が、スーパーのウィンナー試食おばちゃんです。

 客に無料で熱々のウィンナーを配ることで、「与える」ことを実践しているのです。

 客は無料でウィンナー食べることで、大なり小なり無料で食べて悪いなぁ、何か返さなきゃいけないぁという心理になります。

 人には、集団本能あるので、他人から、自分一人だけが得をしに行く人間だと思われたくないのです。

 自分一人だけが得をしに行く人間だと他人から思われれば、他人からの信頼を失い、集団の中で生きていけなくなることを本能で知っているからです。

  客をこの心理にさせるのが試食の目的の一つです。

 無料でウィンナーを食べた客のうち、何人かがお返ししなければいけないという心理になり、ウィンナーを購入するのです。

 このように 「まずは自分から他人に与えること」 というマインドは、仕事で成功して富を得たり、人間関係を構築するために必要な要素なのです。

 少し話が脱線しましたが、ギバーでいることが人生の成功のため重要になります。本書でいう勝者になるギバーです。

 ここで大切なのは、盲目的に「他人に与えることが大切」と考えて、何でもかんでも与える行動をとってしまう無能なギバーになってはいけないということです。

 私は、「他人に与えることが大切!他人に与えることで成功する!」「ノーと言わない!必ずイエスという」といった考え方に洗脳されていたことがあります。

 この状態だと、ただの都合のいい人であり、思考が停止しているバカです。本書でいう敗者になるギバーです。

 本書では、敗者になるギバーを「無理をしてまで他人を助けて自分の要求を満たせなくなったり、テイカーにつけ込まれ、食い物にされる殉教者」といっています。

 何でもかんでも人にギブし、敗者になるギバーになってはいけません。

 自分を成功に導くギブをし、勝者になるギバーでありましょう。

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