想像とは?
人間の脳は、心の中で自分を未来の状況に移動させ、現実の出来事が起こる前に、心の中で未来で体験をし、心の中の未来における感情を味わうことができる能力を持っています。
この能力を想像といいます。
人は、想像の能力によって、行動を起こすことなく、先の未来を評価することができます。
想像は、完璧からほど遠く、当たらない
想像という未来の自分、未来の状況をシュミレーションする能力は、完璧からほど遠い能力です。
新しいことへのチャレンジなど、現状を大きく変える想像になればなるほど、想像したとおりの未来を現実化できることは、ほとんどありません。
その理由を二つあげます。
未来を想像するとき、今の感情に基づいてしまう
人は、未来を想像するとき、今の感情を無視しないため(無視できないため)、今の感情に引っ張られた心理状態で、あとに起こる出来事を想像してしまいます。
そのため、今感じていることや、今の感覚をベースにし、その延長線上に未来を想像してしまうため、未来は当たらないのです。
未来の出来事に感情や感覚はなく、未来の出来事は、自分の今の感情や感覚とは無関係に構成されます。
にもかかわらず、自分の感情や感覚を出発点として未来を想像するため、見当違いとなり、当たらないのです。
未来を想像するとき、現実にないパーツを使って未来を構成する
未来を想像するとき、脳内で現実にないパーツを使って未来を構成します。
人は、あらゆる情報を掌握し、あらゆる事象を体験する完全性がないため、脳内で勝手に作り上げた現実にないパーツを使って未来を構成するしかないのです。
人は、現実にないパーツを使って未来を想像するため、見当違いになり、当たらないのです。
想像が当たらない理由
想像は、脳内おいて、
- 今の感情に根付いて作られる
- 現実にないパーツを使って構成される
ため当たらないのです。
では、どうする?
大切なのは、想像が当たらない理由を理解しておくことです。
それだけで、傲慢になったり、見当違いのことをする可能性を低めることができます。