脳には、異なる次元の度合いをそろえる「レベル合わせ」という能力があります。
例えば、
- 3歳で英語検定3級に受かった男の子の能力を、成人男性の身長で例えるなら何cm?という質問に対して、205cmと答える(なぜか答えを出せてしまう)
― これがレベル合わせです。
例えば、ワンピースのキャラクターをドラえもんのキャラクターで表すとどうなるか?という質問に対しては、次元が異なる話ですが、一応の答えを出せてしまいます。
- ルフィ→ドラえもん
- ゾロ→スネ夫
- サンジ→ジャイアン
- ウソップ→のび太
- ナミ→しずかちゃん
これが脳のレベル合わせの能力です。
しかも、答えは、どの人でもだいたい同じになります。
レベル合わせは、脳が直感で行う能力なので、苦しい努力を必要とせずにできてしまうという特徴があります。
レベル合わせの能力は、誰しもが持っていて、簡単にやってのけることができる能力です。
「レベル合わせ」ができると納得感が高まる
たとえ話ですが、10万円の副業セミナーの商品を販売する営業をすることになったとします。
たいていの人は、「10万円は高い、ぼったくりの詐欺かよ!」となります。
ここで、商品を売る側として、『10万円の副業セミナーを買う価値』のレベル合わせを行います。
- この副業セミナーを受講することで、副業で稼ぐための必要知識を得ることができます
- 月1万円くらいは稼げるようになります
- 月1万円稼げれば、年間で12万円、10年間で120万円です
- つまり、この『10万円の副業セミナーを買う価値』は、『100万円以上を稼げる能力を手に入れる価値』と同等なのです←ここがレベル合わせ
という具合でレベル合わせを行うと、うさん臭さは変わりませんが、一定程度の納得感がある話ができるようになります。
人の ‶ 正しさ “ の認知は、情報の整合性です。
(この点については、『「正しさ」とは、情報の完全性ではなく、整合性で決まる』で書いています)
レベル合わせをすることで、A情報とB情報を同じ土俵に立たせて、情報の整合性の認知を作り出すことができます。
レベル合わせと情報の整合性の相性はとても良いです。
レベル合わせを使って、情報の整合性構造を作り出すことができれば、‶ 正しさ “ を認知してもらい、納得感をもってもらえる可能性が高くなります。
レベル合わせは、仕事や私生活で利用できる能力なので、知っておくと有益です。