コミュニケーション

【コミュニケーション】伝える技術2点「話の表題を伝える」「話の個数を宣言する」

 会話、雑談、スピーチ、プレゼンテーションなどにおいて、相手に端的で分かりやすい伝え方をするために、絶対にやるべき伝える技術2点を紹介します。

 その2点とは、

  1. 最初に話の表題を伝える
  2. 話の個数を宣言する

です。

最初に話の表題を伝える

 会話をするときは、最初に話の表題を伝えると、相手が話をぐっと理解しやすくなります。

 これは表題を伝えることで、相手が話の方向性を知ることができるためです。

 最初に話の表題を伝えるとは、

最初に「何について話すのか」を要約の上、端的に伝える

ということです。

 これができると、相手の脳への負担が軽減され、相手が話を聞き入りやすくなります。

 最初に話の表題を伝えないで会話をすると、相手の脳に負荷を与えてしまうのでNGです。

 話の表題を伝えないと、話の要点がまとまらず、

「何の話してんだ?」

「言いたいことは整理してから話せよ」

といった感じで、相手をイラつかせてしまう場合もあります。

 

 具体的な例をあげると、最初に表題を伝えるとは、

「これから〇〇について話します」

「〇〇の件なのですが」

「〇〇のことについてなんだけど」

といった話の切り出し方をすることです。

 話のテーマが相手に伝わればOKです。

 話の表題を相手に伝えず、思いつくままに話をしてしまうと、相手は話の趣旨がすぐに分からず、話を理解するのに時間がかかり、相手に負担をかけてしまいます。

 話す方も、最初に話の表題を宣言し、話が脱線しないためのレールを作っておかないと、余計な話をしてしまうなど、端的で分かりやすい話ができなくなります。

 最初に話の表題を伝えることをするだけで、会話がスムーズになるので、やらない手はありません。

話の個数を宣言する

 話の内容が複数ある場合は、

「これから3つのことについて話します」

などと、前もって話の個数を伝えましょう。

 前もって話を個数を伝えると、たとえば、

「ほう、これから3つのことについては話すのか」

などと相手に考えさせ、話を聞く準備をさせることができます。

 話す側にとっては、話の個数を宣言することで、宣言した話の個数しか言えなくなり、話の焦点が定まり、話が脱線しにくくなるというメリットが生まれます。

 話の個数を宣言することで、話をあちこち飛ばせなくなるので、話す側も聞く側も無駄のない会話をすることができます。

「最初に表題を伝える」→「話の個数を宣言する」の順で会話をする

  ①「最初に表題を伝える」

       ⇓

  ②「話の個数を宣言する」

の順で会話をするのがベストです。

 「最初に表題を伝える」と「話の個数を宣言する」を組み合わせ、コンボにすることで、より分かりやすい会話ができるようになります。

 たとえば、

「これから今月の営業目標を達成するための会議を始めます」

「まず、営業成績を上げるための方法を3つ説明します」

といった感じです。

 これにより、相手は、

  • 何についての話なのか
  • いくつのテーマの話をするのか

を把握することができ、コントロール感を持って話を聞くことができます。

 「最初に表題を伝える」と「話の個数を宣言する」の組み合わは有用なスキルです。

 このスキルが使えるチャンスがあれば、そのチャンスを逃さずに使っていきましょう。