学習

優越本能と人間関係

相手の優越本能を見透かして、人間関係を攻略する

 人は、他人より優れていたいという欲求が本能として備わっています。

 優越感を得ることができると、脳からドーパミン(快楽物質)が分泌され、快楽(スッキリ感、充実感、満足感、達成感などの快感)を感じることができます。

 この脳の仕組み(本能)を理解して、以下の人のような、自分が優位になるマウント発言をしてくる人の化けの皮をはがし、人間関係で精神を消耗しにくくすることが今回のテーマです。

  • やたらと否定してくる人
  • やたらと批判してくる人
  • やたらとディスってくる人
  • やたらとダメ出しをしてくる人
  • やたらとキレてくる人 ect…

 なお、これらの人を、マウントポジションをとりにくる人、つまり、「マウントマン」ということにします。

マウントマンに対する考え方

 マウントマンは、自分の優越本能を満たすために、否定、批判などのあなたの価値を下げてマウントをとる発言をしてきます。

 人格者の助言は別ですが、そうでないマウントマンから、否定、批判の発言をぶつけられた場合、バカ正直にその発言を受け入れ、自分に否定、批判される原因があると考えて、精神を消耗してはいけません。

 マウントマンの方に、否定、批判などのマウント発言をあなたにぶつける目的があると考えてください。

マウント発言の目的は快楽

 マウントマンが、あなたに対し、否定、批判の発言をぶつける目的は、究極的にいうと

快楽の獲得

になります。

この考え方のプロセスは、

批判、否定の発言をする→相手を屈服させる→優越感を得る→脳からドーパミンが出る→快楽を獲得する

というものです。

 なお、このプロセスについて、マウントマンは無自覚です。

 自分の優越本能を満たすために、自分より弱い人を屈服させ、快楽を得るわけなので、卑しい行為を行うわけです。

 マウントマンが、自分が卑しい行為を行っている人間だと認める解釈をすることはなく、無自覚となります。

 逆に、マウントマンは、「批判、否定の発言」のプロセスを

「あなたのためを思って言っている」

という解釈をします。

 「あなたのためを思って」は、相手を操作する目的を隠すための言葉です。

 「あなたのためを思って」という言葉を使う人は、自分の真の目的を隠す手段として、その言葉を使っていることを理解しておく必要があります。

【結論】相手の優越本能を見透かして、人間関係を攻略する(繰り返し)

 よく観察すると、あなたの周りにマウント発言をしている人が多いことに気付くと思います。

 マウント発言は、成功すると優越本能が満たされ、快感を得ることができ、しかも、手段としてです。

 マウント発言をしないで、丁寧なコミュニケーションしようとすると面倒だし、ストレスです。

 脳は、な方をやるように自分に命令を出します。

 今後とも、マウントマンが絶えることはないでしょう。

 だからこそ、マウントマンの優越本能を見透かし、なるべく精神を消耗しないようにする必要があります。

【追記】具体的な攻略法はあるのか?

 具体的な攻略法をあげるとするなら、

 自分のマインドを変える(ストレスに対し自分の心を整理する)

ことに帰結します。

 理由は、

 自分は変えることができるが、他人は変えることができない

のが原理・原則だからです。

 他人は、他人自身が変わろうと決意したときだけ変わることができます。

 他人を変えようとすると、火にガソリンを注ぐ結果となります。

 マウントマンは、本能で生きている人たちです。

 本能より理性が効く状態が標準のマインドを作り上げるには、自分自身の強い意志と相当な努力が必要となるため、マウントマンに対して言って分からせるのは困難です。

 マウントマンが現れたら、「この人は、本能で生きていて、知性に欠けるタイプの人種なんだな」と思うなどして、自分の心の整理をすることをおすすめします。

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