【脳は注意散漫がデフォルト】脳は異常を検知するため、一つのことに集中しにくいシステムになっている

 「一つのことに集中しろ」と言う人がいますが、実のところ、これは脳の仕組みに反することを強いる発言です。

 一つのことに集中するより、複数のことに注意が向くのが、正常な脳の仕組みなのです。

脳の異常の検知システム

 スマホをいじりながら道路を歩くとき、スマホ操作に集中しすぎてしまうと、車が脇見運転をしてこっちに寄ってきたときに、避けられるのも避けられずに、身を危険にされしてしまいます。

 このように、脳は、自分を守るため、さまざまな異常を検知するために、1つのことに集中しにくいシステムになっているのです。

 脳の異常の検知システムは、脳が周囲の状態を常に監視し続け、それまでとは違ったおかしなことを発見するためのシステムです。

 子どもの頃、誰しもが、親や先生から「勉強に集中できてない!集中しなさい!」などと言われたことがあると思いますが、脳には異常の検知システムがあり、注意散漫な方が正しい状態であるため、集中できなくても仕方のないことなのです。

 逆に、集中しなければと焦れば焦るほど集中できなくなります。

 これは、焦って緊張感が増すことで、脳の異常の検知システムが敏感に反応してしまうためです。

脳の異常の検知システム=帯状回(たいじょうかい)

 異常の検知を行うのは、大脳の内側面にある「帯状回(たいじょうかい)」という部位です。

 脳の帯状回は、矛盾の検出をし、注意を自分自身にうながす役割を果たします。

 帯状回は、視覚や聴覚を通して得た情報に何か異常がないかを照合し、異常が検出されたら、「何か変だぞ!」という情報を脳内に発信します。

 矛盾点や一貫性の通らないことを発見して指摘するのがうまい人は、脳の帯状回が発達している人なのかもしれません。

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