クローズドクエスチョン ・ オープンクエスチョンとは?
クローズトクエスチョンとは、
質問に対する相手の答えが「はい・いいえ」の二者択一で答えられてしまう質問
をいいます。
たとえば、
- 自分「今日は調子いいですか?」
- 相手「調子いいです(or 調子悪いです)」
といったように、二者択一で答えることができる質問がクローズトクエスチョンです。
これに対し、オープンクエスチョンとは、
質問に対する答えが「はい・いいえ」の二者択一で答えられない質問
をいいます。
たとえば、
- 自分「今日の調子はどうですか?」
- 相手「今日はまぁまぁ調子いいです」
といったように、二者択一で答えられない質問がオープンクエスチョンです。
はい・いいえで答えらえるクローズトクエスチョンはNG
雑談において、はい・いいえで答えられるクローズトクエスチョンはできるだけ避けましょう。
雑談は、会話のラリーを続けることが大切です。
相手の答えが、はい・いいえで終わるクローズドクエスチョンをしてしまうと、話が広がりません。
会話が広がらないことに焦って、クローズドクエスチョンを重ねてしまうと質問攻めになってしまいます。
たとえば、
- 自分「ケーキは好きですか?」
- 相手「好きです」
- 自分「いちごケーキが好きですか?チョコケーキが好きですか?」
- 相手「いちごケーキが好きです」
といった感じで、クローズトクエスチョンは、会話が広がらず、かつ、質問攻めになり、会話のキャッチボールになりません。
尋問のようになってしまっては雑談としては最悪です。
なので、雑談においては、クローズトクエスチョンは避けた方が無難です。
話を広げたいならオープンクエスチョン
雑談で「会話のキャッチボールをしたい!」「話を広げたい!」と思ったら、はい・いいえで答えられないオープンクエスチョンを使いましょう。
オープンクエスチョンを使うことで、相手が乗ってこれそうなネタを探ることができます。
たとえば、
「最近ハマっていることはなんですか?」
といった質問をします。
会話をヨコ展開するイメージです。
相手が
「筋トレにハマってます」
という回答をしたとします。
ここで『筋トレ』が相手が乗ってこれるネタだと分かります。
なので『筋トレ』について深掘りしていきます。
今度は会話をタテ展開するイメージです。
たとえば、
- 自分「どんな筋トレをしているんですか?」
- 相手「テレビを見ながら腹筋やスクワットをしています」
- 自分「テレビ見ながらってところが時間を有効活用していて良いですね」
といった感じです。
オープンクエスチョンを使うと、相手が興味を持つネタを広く探ることができます。
相手が興味を持つネタが見えたら、会話をタテに掘り下げ、話題を深めていきます。
これにより、相手の興味・関心がある話題で会話を展開すれば、相手を乗せることができ、会話のキャッチボールがある雑談にすることができます。
漠然すぎる質問はNG
オープンクエスチョンでも、漠然すぎる質問は、いろいろな答え方ができすぎてしまい、相手が困り、会話が弾まなく可能性があるので注意が必要です。
たとえば、「最近どう?」という質問です。
質問する方は、使い勝手よくて楽ですが、質問される方は、回答範囲が広すぎて困ってしまいます。
人は、選択肢が多すぎると脳に負荷がかかり、逆に答えが出せなくなるという性質をもっています。
(これをジャムの法則またはジャム理論といいます)
このことを念頭におき、相手が回答に困惑しないように、的を絞った質問をするとよいです。
たとえば、
「趣味の筋トレの調子どう?」
といった感じです。
雑談においては、自分が聞きやすい質問ではなく、相手が答えやすい質問をする心掛けが大切です。
まとめ
雑談において、はい・いいえで答えることができるクローズトクエスチョンは、会話がキャッチボールにならず、会話が終了しやすくなります。
そこで、会話がキャッチボールになるように、はい・いいえで答えることができないオープンクエスチョンを使うことが有効になります。
まずは抽象度の高い質問をして、会話をヨコ展開し、相手の関心のあるネタを探ります。
相手の関心がありそうなネタが出てきたら、そのネタを深掘りし、会話をタテ展開していきます。
相手に関心があるネタを話題にすることで、相手が乗ってきやすい状況を作り、会話のキャッチボールがある雑談を目指します。
雑談の量は、人間関係の親密度に比例します。
雑談の目的は、人間関係の構築にあるといっても過言ではありません。
会話のキャッチボールがある良い雑談ができるように努力するメリットは大きいです。
雑談力の記事一覧
【雑談力①】雑談の量と人間関係の親密さは比例する ~雑談ネタが思い浮かばないときにやるべきこと~
【雑談力②】雑談は会話のラリーを続けるもの ~雑談を続けるためのスキル・方法(フォローアップクエスチョンなど)~
【雑談力③】雑談のリアクションテクニック・スキル6選 ~「よね」で共感、単語リピート、腕組をしないなど~
【雑談力④】「クローズドクエスチョン」・「オープンクエスチョン」とは? ~はい、いいえで答えられる質問はNG~
【雑談力⑤】雑談において「なぜ?」はNG ~質問攻めは会話が止まる~
【雑談力⑥】雑談において見た目が悪いは損失 ~第一印象、初頭効果を解説~
【雑談力⑧】通る声を出す方法 ~あごを上げる、声をワントーン上げる~