学習

なぜ人は飽きるのか?~飽きがくる理由を解説~

 私は学生の頃はゲーマーで、特にFinal Fantasy Ⅶやポケモンにどハマりしたことを覚えています。

 当時は面白くて脳からドーパミンが出まくって、「一生このゲームやってられる」とマジて思いました。

(ドーパミンは脳内に快感をもたらす脳内物質であり、快楽からその行動がやめられなくなる依存性と行動の反復性や再現性をもたらします)

 しかし、全クリ後の隠し要素プレイやレベル上げなどをやり続けるうちに5か月くらいで飽きてやらなくなったことを覚えています。

 ゲームなどの趣味に限らず、スポーツ・サークル活動・仕事など、みなさんも「これ一生続けられる」とか「ずっと情熱もってやっていける」などと思ったことがあると思います。

 しかし、その情熱は時間が経つに連れて薄れていき、維持できないことがほとんどだったと思います。

 これは、人が、同じ場所にずっといられないようにできていることに原因があります。

 人は、新しい場所を好み、他人のいる場所をうらやみ、少しでも良いところがあればそこに行きたいと希望を持つように作られています。

 脳科学的にいうと、私たちの脳は、同じことに対して、ずっとドーパミンを分泌し続けることができないのです。

 〝恋愛感情の賞味期限は3年″とか〝仕事のやる気は3年で下がる″とか〝刺激には賞味期限がある″などと言われますが、これはドーパミンには分泌期限があることを示した言葉です。

 人の脳は、同じことでドーパミンの分泌を維持し続けることができない仕組みになっているのです。

結論

 人は、同じことでドーパミンの分泌を維持できないことから、情熱は薄れ、いつか飽きる

人類は、飽きる性質を持っているからこそ繁栄した

 人類(ホモサピエンス)はアフリカで誕生したといわれています。

 そこから全世界へ生活の場所を拡大させていき、今に至ります。

 人類が、置かれた場所にずっといられない性質をもっていたからこそ、新天地に希望を膨らまて未開の地へ旅立ち、領土拡大できたのです。

 同じ場所にとどまることができない性質が、人類が全世界に広がっていった原動力となったのです。

 こう考えると、同じ場所にとどまることができない性質、つまり、同じ場所にとどまることに飽きがくる性質は、繁栄や進歩のために重要な性質なのです。

人に飽きる性質が備わっているからこそ、経済は発展していく

 人に飽きる性質が備わっているからこそ、経済は発展してくのです。

 アナログテレビは、デジタルテレビに変わりました。

 ガラケーは、スマートフォンに変わりました。

 本は、紙から電子に変わりました。

 買い物は、店舗からインターネットに移行しました。

 人は、同じ世界に飽きを感じて、とどまることができず、より良い新しい世界が見えれば、そこに胸を躍らせて行きたいと希望する性質があります。

 この性質があるからこそ、経済は発展し、これからも発展していくのだと思います。

 人の飽きる性質は、経済を発展させ、さらには、人が進歩していくために必要な能力なのです。

(余談)

 2020年以降は、通信技術が4Gから5Gへ進化することが決まっていたり、5Gの普及に伴い、自動運転が実現するなどと言われています。

 これからの経済の進化が楽しみです。