人は、近い未来は、ハッキリと思考ができますが、遠い未来は、ぼんやりとしか思考できません。
このため、人は、未来に対する判断ミスを犯します。
ここでいう判断ミスとは、未来を好転させる行動がとれないことです。
たとえば、ほとんどの人は、遠い未来に対する投資ができません。
- 将来のために勉強をしない
- 自己投資に金と時間を使わない
- 人間性を磨くことをしない
- 健康管理を意識することができず、毎年体重が増えていく
などなど、あげればきりがありません。
人は遠い未来をぼんやりとしか思考できないため、未来を好転させるための具体的な思考と行動をとることができないのです。
人が未来をはっきりと思考できない例
自分に金があまりない状況を仮定します。
知人から、明日1,000円もらうか、一週間後に1,100円もらうか、2つの選択肢を与えられた場合、明日1,000円をもらう方を選ぶ可能性はそれなり高いと思われます。
経済的合理性を考えれば、1週間後に1,100円をもらう方が得ですが、先延ばしすることで、知人が「やっぱりお金はあげない」と言い出すなど、知人の気が変わるおそれを想像できるからです。
このように、人は、近い未来に対しては、ハッキリとした思考ができます。
つぎに、知人から、358日後に1,000円をもらうか、その1週間後の365日後に1,100円もらうかの2つの選択肢を与えられた場合、ほとんどの人が365日後に1,100円をもらう方を選ぶと思われます。
これは、遠い未来は、ぼやけて見えるため、近い未来のようにハッキリとした思考ができないためです。
遠い未来はハッキリと思考できないため、358日後も365日後もたいして変わらないという思考になります。
自覚して言語化できることが重要
「あの時こうしておけばよかった」と思うのは、‶ あの時 ″に未来をぼんやりとしか想像できず、未来を好転させるための具体的な思考と行動がとれなかったためです。
そして、今この瞬間も、未来をぼんやりとしか思考できていないため、未来を好転させるための思考と行動がとれていません。
このことについて、自覚し、言語化して思考できることが重要です。
自分が、今この瞬間に、未来を好転させるための思考と行動がとれてないことに自覚的になったときに、未来を好転させるための思考と行動がとれる可能性が生まれるからです。