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【雑談力③】雑談のリアクションテクニック・スキル6選 ~「よね」で共感、単語リピート、腕組をしないなど~

 雑談の量は、人間関係の親密度と比例します。

 好意を寄せる人や、日頃からお世話になっている人と良好な関係を築きたければ、雑談をして親密度を上げるところから始める必要があります。

 前回前々回記事では、雑談をもちかけるための方法などについてお話ししました。

 今回の記事では、雑談中のリアクション(雑談中に有用な反応・動作)についてお話しします。

 雑談中のリアクションが良いと、相手の気分を乗らせ、雑談が続きやすくなります。

 雑談中にリアクションをとることは、雑談ネタを考えることに比べれば簡単です。

 あらかじめリアクションの選択肢を自分の中に用意しておき、あとは雑談中に、用意した選択肢のカードを切っていくだけなので、実行の難易度は低めです。

 雑談中に良いリアクションとるだけで、雑談の雰囲気が良くなり、相手との親密度も高まりやすくなるので、やらない手はありません。

 そこで、良いリアクション(雑談中に有用な反応・動作)を6つ紹介します。

① 大きなリアクションをとる

 雑談でうまい返しが思いつかなった時など、困ったらコレです。

 大きなリアクションをとる!

 たとえば、

  • 「おおぉっ!」「そうなんですか!」(感嘆)
  • 「えぇっ~!?」「マジっすか!?」(驚き)
  • 「すごいですね!」「いいですね!」「さすが!」(褒め)
  • 「へぇ~」「ほぉ~」(共感)
  • 「なるほど~」(納得)
  • 「おぉ~」(感嘆)
  • 「アッハッハッハ!」(笑)

といった感じです。

 覇気を出してこれらのリアクションをするだけで、雑談の雰囲気が良くなります。

 リアクションは、相手の会話の内容を肯定するものを選びます。

 そうすることで、

「あなたの話をちゃんと聞いて、共感していますよ」

ということを暗に相手に伝えることができます。

 雑談は気持ちが通じればよいので、言葉を使わなくてもよいのです。

 良いリアクションができるだけでも、良い雑談となり、人間関係の親密度は上昇します。

 なお、不自然に大きすぎるリアクションにならないように気をつけましょう。

 「無理してリアクションしてるんじゃないの?」「リアクション大げさ過ぎない?」と思われると、相手に違和感や不快感を与えてしまい、マイナス効果になることがあります。

② 「よね」「ですよね」で共感する

 人は共感してもらえると、自分が肯定されていることを実感し、うれしくなります。

 なので「よね」「ですよね」で共感しておきましょう。

 たとえば、

  • 相手「このラーメンおいしい!」
  • 自分「私もそう思いました。おいしいですよね。」

といった感じです。

 「よね」「ですよね」による共感は、相手の会話の内容を「よね」「ですよね」をつけてオウム返しすることもできるので楽です。

 良い返しが思いつかなったら「よね」「ですよね」をつけて共感する。

 これだけ、親密度が高まる雑談になります。

③ 相手が話した単語をリピートする

 雑談で言い返しが思いつかなかったら、相手が話した単語をそのままリピートしておくと良いです。

 たとえば、

  • 相手「最近、筋トレしてるんですよ」
  • 自分「筋トレかぁ~」

とか

  • 相手「お昼にラーメン食べてきたんですよ」
  • 自分「ラーメン!」

みたいな感じです。

 相手が話した単語をリピートするテクニックは、単純ですが、以外に良い効果を発揮してくれます。

 相手が話した単語をリピートすることで、

「私は、あなたの話に興味を持っていますよ」

「この先の話も聞きたいですよ」

という空気を作ることができ、相手は話を続けやすくなります。

 それにより、雑談のラリーが続きやすくなり、結果、親密度が高まる良い雑談になります。

 相手が話した単語をリピートするテクニックは、思考停止の状態でも切ることができるカードなので、困ったらこのテクニックを使っておきましょう。

④ うなづく

 相手の雑談をうなづかないで、じぃ~と聞いている人がいますが、これはNGです。

 うなづかないは、雑談ではやってはいけません。

 うなづきがないと、相手に

あれ?話聞いてるのかな?

と思われてしまいやすくなり、その場合、相手が話にのれず、すぐに雑談が終わってしまいます。

 会話のキャッチボールがない雑談は、良い雑談とは言えず、人間関係の親密度は高まりません。

 相手の話はうなづきながら聞き、相手に「話を聞いてますよ」アピールをして、相手が雑談を続けやすい空気を作ることが大切です。

⑤ 鼻を見る

 雑談をするとき、相手の目を見て話すことが大切といわれます。

 相手の目を見て話すことで、相手に自分が好意的であることを伝えられます。

 逆に、目を見て話さないと、相手に「どこ見て話してんだ!?」「ちゃんとこっち見て話せよ」と不快感を与えてしまうことがあります。

 これらのことから、相手の目を見て雑談することを心掛けた方が良いです。

 とはいえ、私の場合、ずっと相手の目を見て話すのが苦手です。

 一定時間、相手の目を見ていると、途中で目をそらしたくなってしまいます。

 かといって、頑張って相手の目をガン見し続けると、相手も戸惑ってしまうかもしれません。

 なので、私の場合は、相手の目ではなく、

相手の鼻を見る

ことをしています。

 目を見ないでどこを見るかについては、相手のおでこを見る、口元を見る、ネクタイを見るなど諸説ありますが、私の場合は、相手の鼻を見るがしっくりきました。

 どこを見るにしろ、相手の顔に視線を向けて雑談をすることが大切です。

⑥ 腕を組まない

 緊張したり、手がぶらぶらしていると、つい腕を組んでしまいます。

 この腕を組むという動作は、最悪の動作です。

 腕を組む動作は、

警戒心と拒絶のサイン

なので、腕を組まれた相手は不快な気持ちになります。

 雑談中に腕を組むのは、相手に対して失礼な動作になるのでしてはいけません。

 ここで問題になるのが、腕を組む動作は、無意識に行われる動作だということです。

 人は、会話をしていると、無意識に腕を組んでしまうのです。

 ではどうすればよいかについては、定期的に自分の腕がどうなっているかをチェックし、意識して腕を組まないようにするしかありません。

 意志力は不安定なため、意志力に頼るのはなるべく避けたいのですが、腕組については仕方ありません。

 腕組回避の手段を意志力に頼り切ることにならないための工夫として、会話に合わせて、身振り手振りを入れるようにすることで、腕組を回避するようにしてもいいかもしれません。

 いずれにしても、自分が腕組をしていないか、雑談中に定期的にチェックすることが必要です。

まとめ

 雑談は、時間をつぶすために行うものではありません。

 雑談は、人間関係の親密度を高めるために行うものです。

 そこで、人間関係の親密度が高まる良い雑談にするためのテクニック(雑談中に有用なリアクション・反応・動作)を6つ紹介しました。

  1. 大きなリアクションをとる
  2. 「よね」「ですよね」で共感する
  3. 相手が話した単語をリピートする
  4. うなづく
  5. 鼻を見る
  6. 腕を組まない

 これらのテクニックを実行することで、雑談の雰囲気が良くなります。

 これらのテクニックは、雑談の内容を考えて、雑談をもちかけることに比べれば簡単です。

 少ないエネルギーで実行できる有用なテクニックなので、やらない手はありません。

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