心理的免疫システムとは?
心理的免疫システムとは、
- 他人から否定や非難をされて絶望する
- 先の見えない未来に対して恐怖や不安を感じる
などの絶望・恐怖・不安などのネガティブな感情に直面したときに、自分自身を正当化したり、前向きなものの見方をするように思考を仕向け、メンタルを病まないように守ってくれるシステムです。
心理的免疫システムは、ネガティブになる状況が起こったときに、病的に落ち込むことを防いでくれます。
心理的免疫システムが機能しないと…
心理的免疫システムが機能しないと、自己正当化や前向きなものの見方ができず、絶望・不安・恐怖などのネガティブな感情に支配されて、ふさぎこんでしまいます。
人は、光を失い、前を向けなくなったらゲームオーバーです。
あとの人生は、うつ病などの精神病と共に歩むことになります。
そうなれば、経済的にも困窮し、お荷物となって周りの人からも見放されます。
精神的免疫システムの役割
失敗や恥などのつらい出来事や、自己嫌悪に陥るような苦しい出来事が起これば、人は、絶望感、喪失感にさいなまれます。
苦しくてつらい感情をなくすことはできませんが、精神的免疫システムがきちんと機能すれば、自身を正当化し、前向きなものの見方をするように心を仕向けてくれるので、人は、苦痛に耐えられる程度に明るい気持ちになることができます。
自己正当化して、前向きなものの見方をすることは、他人からすれば、
- 自分に都合のよい解釈をしているだけ
- ただの言い訳
ですが、それでも自分自身がふさぎ込むことなく、前を向くために必要な精神の免疫機能なのです。
精神的免疫システムが機能しない人
精神的免疫システムが機能しない人は、自己正当化や前向きなものの見方をすることを意識的に避けている人です。
精神的ダメージでふさぎ込んで回復できないくらいであれば、うまくいかなかった原因を(心の中では)他人に転嫁したほうがマシです。
自分が前を向いて、リスタートを切れることが最も重要であり、最も優先されるからです。
そのためには、他人の都合は二の次でよいのです。