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【上下関係の考え方】人は、相手が自分より上か下かで互いの人間関係を決定する

人は、相手が自分より上か下かで互いの人間関係を決定する

 人は、相手が自分より上か下かで、お互いの人間関係を決定することがほとんどです。

 夫婦関係や友人関係でさえ、深層意識では、お互いの上下関係を格付けしています。

 もし、相手がこちらを下と見なしたとしたら、悪意がないまでも、相手に軽んぜられ、見下され、さらには都合のいいように利用されることもあります。

 なので、上下関係というのは、人間関係を構築する上で、シビアに扱わなければならないものなのです。

 特に、最初が肝心です。

 いや、最初が全てです。

 最初に人間関係を構築する場面で、自分を安売りするなど、安易にへりくだってはいけません。

 自分が下側と認定されてしまうと、損な役回りになりがちになりますし、搾取されたりもします。

 人の脳は、一貫性のある思考・行動をとろうとするので(一貫性バイアスといいます)、最初に下側になってしまった場合、後から上側に変わることは困難です。

 最初に下側だった人が、後から上側に変わろうとすると、お互いに最初に形成された固定観念の一貫性が保たれず、お互いに脳が違和感や不快感を感じるためです。

 社会人になっても、学生の頃の先輩・後輩関係が継続するのはそのためです。

 最初に構築した上下関係は、その先もずっと引きずることになるので、新規に人間関係を構築する場面では、最初が勝負所になりますので、そのつもりで臨みましょう。

会社における上下関係

 会社などのピラミッド型組織では、仕組みとして、上下関係が割り振られますが、この上下関係はあくまで職責上の話であり、「職責」対「職責」の形式的かつ組織に属している間だけの上下関係です。

 「人」対「人」の人間性ベースでの上下関係ではないことがポイントです。

 にもかかわらず、会社では、上下関係が職責上の上下関係であることを理解せず、上側の人間が下側の人間を人として下に扱っているケースが結構あります。

 かくいう私も、上司・先輩などの上側の人から、人として下に扱われ、理不尽で不当な扱いを受けることが結構あります。

 そんなときは、職場内での関係があるので、うまく身をこなしますが、心の中では「こいつマジでクソだな」と思っています。

 理不尽かつ不当に人間として下に扱ってくる上司・先輩に、心からへりくだってはいけません。

 心からへりくだってしまったら、会社内での上下関係の本質を見失っていますし、質の悪い上司・先輩にいいように扱われて、精神を病んだり、力を発揮できなかったり、能力を伸ばせないなんてことになってしまいます。

 ダメな人たちに自分のメンタル・思考・行動をコントロールされてはいけません。

 自分が自分のメンタル・思考・行動をコントロールしている状態でなければなりません。