学習

【トライアンドエラー】結果を出す人は、まずは30点を目指して素早く動く

優秀な人は、トライ&エラー(思考錯誤)ができる

 結果を出す人は、トライ➡エラー➡改善➡トライ➡エラー➡改善・・・を繰り返し、目標に向かって、山を登って行くことができる人です。

 結果を出せない人は、頭の中で考えるだけで、トライできない人です。

 トライしないので、失敗もありませんが、永久にスタート地点にいます。

 重い腰を上げて、スタートできたとしても、フットワークが重すぎて仕事が遅いです。

トライできる人とできない人の違い

トライできる人

 トライできる人は、軽いフットワークで動くマインドセットを作っている人です。

 具体的には、トライできる人は、いきなり100点を目指して動きません。

 いきなり100点を目指すと、億劫になり、フットワークが重くなることを分かっているからです。

 そのため、トライできる人は、まずは30点を目指して動きます。

 絵を描く事に例えると、まずはデッサンを描くようなイメージです。

 絵を描くときは、デッサンをして、最初にざっくりとした全体の大枠を描きます。

 それから、しっかりとした線や色をつけていくことで、最終的に、完成度の高い絵ができ上がります。

 いきなり線や色をのせて、完成度の高い絵を描くことはできません。

 トライできる人は、絵を描くときのように、最初に軽いフットワークで動き、目標達成のための枠組みを作るのです。

トライできない人

 トライできない人は、いきなり100点を思い描いてしてしまうので、完璧主義の思考に陥り、動けなくなるのです。

 いきなり100点を思い描いてしまうことで、「ゴールまでたどり着くのは大変だ。億劫だ。」といったネガティブな感情を抱いてしまいます。

 すると、脳からコルチゾールというストレスホルモンが分泌され、ストレスにより、思考力や行動力が減退してしまうのです。

 結果、いつまで経っても動けず、一向に目標に到達しないのです。

トライ・アンド・エラーができる人が結果を出す理由

 まずは30点を目指して行動をすることで、フットワークが軽くなり、トライ・アンド・エラー(思考錯誤)を繰り返すことができるようになります。

 トライ・アンド・エラーができるようになると、「連想活性化」、「並列評価」という脳の機能が使えるようになります。

 この2つの脳の機能が、結果を出すのに活躍します。

連想活性化

 人の思考は、連想的に行われます。

 思い浮かんだ一つの考えが、また別の考えを呼び起こし、頭の中で次から次へと思考が展開されていきます。

 この思考プロセスを連想活性化といいます。

 トライ・アンド・エラーは、連想活性化とセットで作用します。

 まず30点を目指して素早く行動することで、何かしらの成果物を作ることができます。

 その成果物を素材とし、連想活性化により、次のアイデアを生み出し、再び行動することができます。

トライ➡成果物を作る➡連想活性化➡より良いアイデアを生み出す➡トライ➡より良い成果物を作る・・・

の流れを繰り返すことで、より良いものを生み出すことができるのです。

 

※ 連想活性化については、『連想活性化とは? ~人の思考は連想で行われる~』で詳しく書いています。

並列評価

 人は、ものの価値を、ほかと比較することで測ることができるようになります。

 逆に言うと、人は、ほかと比較しないと、価値を測ることができないのです。

 ほかと比較して価値を測ることを「並列評価」といいます。

 比較なしに、そのもの単独で価値を判断することを「単独評価」といいます。

 「単独評価」では、ものの価値の程度を測ることができません。

 たとえば、iPhoneの最新機種が10万円といわれても、iPhoneには比較対象がないので、10万円が高いのか安いのかピンとこず、特に疑問を抱くことなく、「へー、10万円なんだ」と納得して終わります(これが単独評価です)。

 もし、Androidスマホであれば、複数の企業が、同じ規格のスマホを販売しているので、比較により、10万円が高いのか安いのかを測ることができます(これが並列評価です)。

 人は、並列評価をすることで、価値の程度を認識できるようになるのです。

 トライ・アンド・エラーは、生み出した成果物の並列評価を可能にします。

トライ➡成果物を生み出す➡「生み出した成果物」と「次に生み出そうとする成果物」を比較し、価値を測る➡トライ➡成果物を生み出す➡「生み出した成果物」と「次に生み出そうとする成果物」を比較し、価値を測る・・・

 この流れを繰り返すことで、価値の上乗せをはっきりと認識しながら、行動を積み重ねていくことができます。

 結果、より良いものを作り出していくことができるのです。

 

※ 並列評価については、『【認知の歪み】「単独評価」と「並列評価」では、同じ内容でも評価が変わる』で詳しく書いています。

まとめ

 まず30点の出来を目指してトライできる人は、テンポよく、改善の繰り返せるので、着実にレベルアップしていきます。

 その結果、高いところまで登りつめます。

 いきなり100点の出来を目指す人は、動きが鈍く、トライできず、ずっと同じところにいます。

 結果、いつまでも底辺にいます。

 私は、まずは30点の出来を目指して、素早くトライできる人でありたいと思います。